缶スプレーを最後まで残らず使う方法
こんにちは(^^)/toshibo(トシボー)です。
今回は缶スプレーの使い方!「最後まで残らず使う方法」
缶の中は見えませんが、意外と残ってしまう塗料、できるだけ使い切りたいですよね~
塗装してたら「あとちょっとなのに!」なんてことも
防げるかもしれません!
捨てる時にも、塗料が残っていると穴を開けた時にブッシュっと出てきてしまうこともあります。
こうなると後始末も大変です!
今回のやり方で、もしかしたらメタリックにも影響があるのか?
試しながら、缶スプレーをできるだけ残らず使いきるやり方をやってみました!
缶スプレーの構造
缶スプレーには、私が知る限り3種類の内部構造がありました。
1つは
噴射ノズルから内部へまっすぐ中心にプラスチックパイプがあるタイプ
缶の底の中心に止まっているものになります。
2つ目は
プラモデル塗装で使われているタミヤやクレオスの缶スプレーなど。
噴射ノズルからプラスチックパイプが内部に出ていて、内部の隅に向いて曲がっているタイプ
一応、缶の隅にパイプが向いているので缶の底にある塗料を吸い上げてくれるような感じになっています。
3つ目は
2液性の缶内部で塗料と硬化剤を混ぜるタイプのモノ
缶内部が2つの空間に分かれていて使う直前で混ぜて使うモノになっています。
使うときは下の黒い部分、ピンになっているのですが硬いモノにぶつけてピンを押し込み逆さにして硬化剤を塗料の方へ流します。
後は振って塗料と硬化剤を混ぜ塗装します。
さらに
缶スプレーの中には塗料を混ぜやすくするために鉄の球が入っていたり、ガラス玉が入っていたりします。
・鉄の玉(材質:ステンレス)
大きさ:直径4.7mm
・ガラス玉
大きさ:1.25cm
かくはんボールは缶の中の塗料を混ぜるために2~3個入っています。(メーカーによって個数は違う)
缶を振ることで、塗料が動きボールも動くので中で混ざりやすくなっています。
プラモデル塗装で使われるタミヤやクレオスの缶スプレーにもガラス玉が2個入っています。
車の補修塗装で使われる缶スプレーには鉄の玉とガラス玉の両方が入っているモノもありました。
鉄の玉の方が小さいので缶の中の隅にまであたりやすく、隅々まで混ぜやすくなっているかと思います。

ちなみに私は車(実車)の塗装もやっているので、使い切った缶スプレーの鉄の玉を取り出してプレモデルの塗料ビンに入れて使ったりもします(^^ゞワザワザカワナクテモイイ♪
かくはんボールをいれて、縦に振ってしまいビンの底が抜けてしまうというような事例を耳にしております、なのでご注意くださいm(_ _)m
缶スプレーの塗料を残らず使うやり方
やり方は簡単です!
まず、1つは噴射力を高める
缶が冷えていたりするとガスの出が悪く、塗料の出がよくなかったりします。
なので、使う前には少し温めて使うのが効果的!
暖かい季節でしたら、あまり気にしなくても大丈夫な時もありますが、寒い冬場はお湯などで温めるのがいいです。
そしてもう1つが角度を変える!
分かりやすく言うと缶スプレーの内部のパイプの位置を下に向けた状態で使うということです。
もともと、缶内部のプラスチックパイプは下に向いていますが、塗装しているときにパイプの向いている方向を下にする方法です。
パイプが逆に向いている状態で使い切ってしまうとガスだけが出てしまい塗料が残る原因に!

とは言っても
中のパイプがどっちに向いているかわからない(T_T)

そんなこともあるかと思います。
ですが簡単でわかる方法があります!
やり方はコチラ⇩
缶スプレー内部パイプの向き変えのやり方
1,缶スプレーを斜めにした状態でゆっくり回転させます。(回転方向は右回りにしています)
このとき、中のガラス玉がパイプに引っかかり「カタン」と音がなります。
「カタン」の音はパイプに引っかかっていたガラス玉が落ちた音です。
音が鳴った状態で止めて、2cm回転を戻すとだいたいパイプが下に来ています。
缶スプレー内部ではこんな状態⇩
2つあるガラス玉、上に載っているボールがおちて「カタン」と音がします。
缶を上から見た状態を時計で例えると、4時の方向(⇧黄色い矢印)で「カタン」と鳴ります。
「カタン」と鳴った状態で止め、そこから2cm回転を戻します。
そうすると真下にパイプがきています。
最後に
この状態で噴射口のノズルを下の方向に向ければ出来上がりです。

これで、缶スプレーを使うときは、いつもパイプが下に来た状態で使えます。
缶スプレー塗装ではほとんどが、塗装物を下に斜め上から塗装するので、塗料をできるだけ残らず使えるという感じです。
缶スプレー使い方注意点
缶スプレーは温めた方が、噴射の勢いが良く塗装をしやすい状態になります。
ですが、温め過ぎは良くありません!
ヒーターなどの前などに置いておくことや熱湯などに入れておくと缶内部が膨張し爆発の原因になります。
私も缶スプレーが爆発一歩手前で気づいたことがありました(;・∀・)アブナカッタ
私の体験談ですが、缶スプレーを温め過ぎるとまず、噴射口ノズル下の丸く膨らんだような部分のところが数センチ上に盛り上がります。
普通にキャップを付けると、ピッタリ閉まりますが膨張した缶はキャップと缶の間にすき間が開く感じになります。
缶が膨張したときには音も気づかなかったです(T_T)
触ってみたらものすごく熱くなっていて気づきました。
私の場合、半分ぐらい使った缶スプレーでしたので塗料が少なく内部圧力限界に達するまでに時間がかかったのかもしれません。
なので、新しい缶スプレーやあまり使っていない量がたくさん入っている缶スプレーだった場合もっと早い段階で爆発の恐れがある可能性が高いです。

温める程度は、缶の中の塗料を回して振った時、冷たさを感じなければ内部まであたたかくなっています。
このくらいでも十分ですので、温める際は気を付けてくださいm(_ _)m
メタリック塗料への影響は!?
缶スプレーを使うときは、まず振ってから使うのでメタリックも攪拌(かくはん)されるので問題は無いと思います。
ただ、缶をナナメにして内部パイプが下の状態で保管している場合、振らないで使ったときメタリックの粒子が多く出てしまう感じがあるかと思います。
ほとんどこういった状態は少ないと思いますので、使うときは缶を振ってから塗装すれば影響はないです。
缶スプレーの塗料が残っているのに出ない時!
古くなった缶スプレーなど、ガスが少なくなり塗料の噴射能力がおちてしまうなんてこともあります!
こんなとき、残っている塗料を使う方法!
エアブラシやエアー缶を使って塗装することです!
やり方は!
1,ガスの少なくなった缶スプレーを逆さにして噴射させます。
そうすることで、内部パイプに入っていた塗料が出てきて、次にガスだけが出てきます。
このままガスだけを完全に抜ききるまで押し続けます。
2,缶スプレーに2つの穴
完全にガスが無くなった状態を確かめるために、缶を通常の塗装する状態に持ち替えて噴射ノズルを押します。
このとき、ガスが出ていなければOK!
噴射口から塗料がピチピチ出ていたらまだガスが残っている状態です。また逆さにしてガスを抜きましょう。
ガスが無くなったら、釘などのするどいモノで缶に穴を開けます。
・釘(できれば太い5mmくらいのモノ)
・金づち(トンカチ)
・塗料ビン
缶の下から1cmと上から1cmのところに穴を開けます。(位置はだいたいのところでOK)
手で缶スプレーを押さえながら、釘などのするどいモノを合わせます。
一気に開けるのではなく、コンコンと少しずつ叩いて穴を開けます。
1つ開けたら、缶をそのままの状態で回転させもう1つあけます。
3,塗料ビンに入れて調整
缶スプレーの下側の穴から塗料を出し、塗料ビンに入れエアブラシ用にうすめ液で調整します。
塗料1:1~1.2うすめ液
塗料が濃い場合はさらにうすめ液をたして調節してください。
あとは、エアブラシやエアー缶などで塗装します。
これで無駄なく塗料を使えます(^^♪
缶スプレーでの塗装もいいですが、エアブラシの塗装もいろいろ使えたりしますのでおススメです(^^)/
他にもプラモデルに関する記事を掲載しています(^^♪



プラモデル塗装、缶スプレーの塗料をできるだけ無駄なく使い切る方法まとめ
今回はプラモデル塗装「缶スプレーの塗料をできるだけ使い切る方法」でした。
缶内部のパイプを下に向けることで塗料をできるだけ残らず使うことができます。
塗料の少なくなった缶スプレーも塗料の噴射がまばらになったりすることがありますが、この方法で出やすくなると思います。
この方法は使っていた缶スプレーでも効果はありますが、できるだけ購入された新しい物、使う前にやっておいた方が塗料を残らず使い切ることができそうです。
あくまでも塗装物を下にななめ上から缶スプレーで塗装する状態でお願い致します。
塗装物を上に下から缶スプレーで塗装した状態だと効果がありませんので気をつけてくださいm(_ _)m
使い終わった後の缶の処理にも汚れづらくなるのでおススメです!
ここまで長くなってしまいましたが、見て頂きありがとうございましたm(_ _)m
少しでも参考になったなら幸いです、よかったらやってみてください(^^ゞ
プラガレージ:toshibo
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