プラモデルの二度切りとはパーツを2回に分けて切るやり方!
こんにちは(^^)/toshibo(トシボー)です!
今回は、「プラモデルの二度切り」を紹介!
プラモデル組み立ての二度切りとは、パーツをキレイに切り取るやり方です。
二度切りをすることでパーツがキレイに切り取れ、失敗を防ぐこともできます。組み立て完成後の仕上がりも良くなります。
パーツを普通に切り取ってしまうと、パーツにゲート跡が大きく残ったり、切った部分が白化したり、えぐってしまったりと問題が出てきてしまいます。
以外にも白化の原因は切り方ではなくニッパーに原因!
ここでは二度切りやパーツの白化・えぐれを詳しく解説。
やり方や注意点、失敗してしまったときの修正のやり方などを紹介!
プラモデルパーツの切り出し、二度切りはパーツをキレイに切り取る方法!
二度切りを行うことによってパーツをキレイに切り取ることができ、キレイに切り取ることで処理不足や失敗を防ぐことができる。
プラモデルパーツをランナーから切り離すとき、ゲート部分を切ってパーツを取り出しますが、このとき1回で切ってしまうと処理不足や失敗する可能性があります。
・ゲート残り(ゲートが大きく残っている状態)
・ゲート跡部分の白化(ゲートを切ったことによってパーツが白くなる)
・ゲート跡部分のえぐれ(ゲート部分がえぐれている)
処理不足でゲートが残ってしまうのは問題ないのですが、パーツの白化やえぐれは修正が必要になる状態です。
こういった失敗が起きないようにパーツを切る方法が「二度切り」です。
下記では、二度切りのやり方や道具の使い方、もし失敗してしまったときの直し方なども紹介しています。
初心者でもわかる!プラモデルのゲートやランナーとは?
ランナーはどんなプラモデルにもある共通の部分、ランナーがあるからこそパーツが分かりやすく記されています。
なかにはランナーが無いプラモデルもあります
ゾイドという恐竜など動物をモデルにした電動で動かせるプラモデル、こちらはすでにランナーが切り取られたプラモデルになっていて組み立てやすいキットです。
プラモデルのランナーとは
プラモデルのランナーとは
パーツと一体となっている枠の部分。
複数のパーツをまとめて1個の金型で作っているので、ランナー1枚分が金型1個で出来ている。
ランナーはパーツを分かりやすくする部分でもあり、もとはプラスチックを流し込む通り道。
プラモデルランナーの成型は、表側と裏側の2つの金型で成型されています。
2つを合わせてプレスした状態の金型に、熱を掛けて溶かしたプラスチックを型に流し込むことでできます。
そのプラスチックが流れる通り道がランナー部分ということですね。
プラモデルのゲートは、「通常ゲート」「アンダーゲート」「タッチゲート」の3種類
プラモデルのゲートとは、パーツとランナーをつないでいるちょっと細くなった部分です。
上記でもお話ししましたが、プラモデルランナーを作るときプラスチックを流し込む通り道でもあるゲート。
細くなっていることによって、「ここまでがパーツ」というのが分かりやすくなっています。
今では技術も進歩し、ニッパーを使わないでパーツが取れる「タッチゲート」と呼ばれるゲートもあります。
タッチゲート
主にSDガンダムや食玩などに使われているゲートです。ゲート部分が最小限に抑えられた、パーツが簡単に取れる構造のゲート。
道具を使わず手でも取れるようになっています、ニッパーを使うのであれば薄刃の方がおススメ!
刃の厚いニッパーだとゲートに刃が当たる前にランナーとパーツに当たってしまい刃で切るというより、挟み込んでちぎる感じになってしまいます。
ニッパーでもえぐれる可能性はあるのでナイフで切る方法もおススメです。
アンダーゲート
アンダーゲートとは、パーツ表面(見える部分に)にゲート跡が出ないようになっているゲート。
組み立て後、外観からゲートの跡が見えないのでキレイに仕上がるようになっています
上記写真の黄色い矢印がアンダーゲート、水色矢印が通常のゲート。
アンダーゲートの場合は必ず二度切りになってしまいます。もう一つポイントとしては最後にヤスリで仕上げる。
アンダーゲートは外観に出ていないぶん、パーツとパーツの合わせる部分にゲートがあります。なのでキレイに処理していないとパーツの合いが悪くなってしまいます。
パーツがキレイに取れるのは良いのですが、ちょっと手間がかかるゲートですね。
プラモデルパーツ切り出しのときの注意点!「処理不足・白化・えぐれ」
パーツの切り出しには「処理不足」「白化」「えぐれ」などの問題が出てしまうことがあります。
ほとんどが見た目に影響する失敗ですが、処理不足は場合によってはパーツがピッタリ合わないこともあります。
ゲート処理不足
処理不足とは簡単に言うとゲートがパーツに大きく残った状態。
だた単にきちんとパーツに合わせて切っていなかったということになります
小さなゲート残りでしたら、見た目がちょっと悪い感じですみますが、大きく残っているとパーツを合わせたときピッタリハマらないこともあります。
ゲート残りが起きないように二度切りがおススメです、それでもゲートが残ってしまった場合はナイフでキレイに切ることやヤスリで整えることで完成度も上がります。
パーツの白化
パーツの白化はニッパーで切ったとき、パーツの方まで圧が掛かり白くなってしまう状態のこと。
切ってるというよりかは押しつぶしてちぎってしまった感じ。パーツが無かったのでランナーで切ってみた感じが上記の写真
写真左側が白化してしまった部分、切ってる感じではなく潰し切っているので中央が白くなっています。写真右側は良く切れているので白くなっていません。
主な原因はニッパーの刃が切れなくなっていることです。
毎回使うことで刃の切れ味が悪くなり、切るというより潰している感じになってしまっている。
とくに夏場などのプラモデル制作や手汗、濡れたものを触った状態でパーツの切り出し
このような状態でパーツを切ってニッパーにゲートの残りが付いて取ってしまうと刃の切れ味が段々と悪くなっていきます。
他にも、エッチングパーツを切ってしまったとき、「めんどくさいから使っちゃえ~」とニッパーで切ってしまうと刃がつぶれてしまい切れ味が悪くなる。
そのような状態でパーツを切ってしまうと白化やえぐれの原因になっていまいます。
二度切りが白化を防ぐというのがありますが、切り方ではなく刃が鋭いかが重要になってきます
なので、1回目の切り出しは古くなったニッパーを使って、2回目は切れ味の良いニッパーを使って切る方も多いようです。
プラモデル組み立て、二度切りのやり方!
プラモデルパーツの切り出し方は
・ナイフで整えorヤスリで整え
二度切りのやり方
パーツから2mmくらい離れたところを切ります。(赤いラインの部分)
パーツに刃の部分をピタッと合わせて切り取り。
ゲート部分をすべて取り除きます。
少しゲート跡が残っている場合はナイフで切ったり、ヤスリで削ったりします。
私は二度切りの後にデザインナイフでわずかなゲート跡を切って整えています。上記写真のような部分は平らなのでナイフだけでも整えやすいですが、丸いパーツはヤスリの方が簡単です。
幅広く薄いパーツの切り方
たまにゲートがある部分のパーツが尖ったような薄いパーツがあったりします。(上記写真参考)
普通に二度切りしても良いのですが、うっかりするとパーツまで切ってしまい、えぐる感じになってしまいます。
こんな時でもキレイに切り取る方法を下記で紹介!
角度を変えた切り方
こちらはパーツの尖った部分にあるゲート、パーツに沿ってニッパーを入れると場合によってはパーツまで切ってしまうことがあります。
上記の写真はちょっと大げさですが、赤いラインの方に切ってしまう感じもなりかねない。
切るときは斜めに入れる!
ゲートにニッパーを入れるとき、ナナメから入れることでゲートを挟みやすくパーツを挟む事がありません。
そのままあとは普通に切ればパーツにダメージを与える来なく切り取ることができます。
この方法は尖ったパーツ先端にあるゲートや上記のような薄くなっているパーツなどに効果的。
普通の平らな面のパーツでもニッパーの傾きを合わせてくれるので、パーツを切ってしまうことも防いでくれます。
二度切りをするとパーツの切り出しが失敗しにくい!?
プラモデルパーツの切り出しで「二度切り」を行うとを失敗しない、ということは残念ながらないんです
あくまでも「二度切り」は普通に1回で切るより、ゲート跡が残りづらくえぐることが少ないという感じでしょうか。
白化に関しては切り方ではなく、ニッパーの切れ味が良いか悪いかの状態になってきます。
白化が頻繁におこるようになってきたときは、ニッパーの買い替えが必要!
プラモデルを作る方にはニッパーを2つ揃えている方も多くいるようで、1回目は古いニッパーで切り、2回目は切れる新しいニッパーを使って仕上げる。
この方が白化やえぐれを防ぎやすく、キレイに切ることができるので失敗もなく一番早いです。
二度切りできないパーツはどうする?
まれにパーツの形状でニッパーが入りづらいこともあります、パーツに合わせて2回目が切れないのでゲート跡が残るようにカットし、ナイフで切って整えるようにします。
場合によってはスティックヤスリや金属ヤスリなどを使って整えます。
パーツ部分によっては二度切りをしない
上記のような関節部分の中に入ってしまうような部分、私は1度切りにしています。
見えなくなってしまう部分なので問題はないです、ただゲートが大きく残っているとパーツの動きが悪くなるのでナイフで切り取ります。
プラモデルパーツの白化やえぐれの直し方
プラモデルパーツの「白化」や「えぐれ」はヤスリで削って直るくらいなら良いのですが、大きかったリ深くえぐっていると足して削ることをやらなければなりません。
ここでは簡単に直せる方法を紹介!
使う道具はプラモデル用接着剤が必要になってきます。ここで使うプラモデル用接着剤は流し込みではなく、白いキャップの粘度が少しトロっとした接着を使います。
白化・えぐれの直し方
1,白化・えぐれた部分を削る
上記写真はえぐってしまったパーツ、この部分を直してみたいと思います。
パーツのえぐれた部分が複雑な感じであれば、金属ヤスリやナイフで削っても良いです。お持ちでしたらリューターなどでも簡単です。
2,ランナーを切り取り付ける
塗装を前提に直すのであればカラー関係なくランナーでもプラバン・パテでも構いませんが、素組みで完成させるのであれば同じカラーのランナーを使います。
プラモデルを作って残ったランナーを3cm~4cmくらい切り取る。
切り取ったランナーの先端をカット!切り方はニッパーで大まかに切って大丈夫です。できるだけ先端が細くなるように切った方が使いやすい。
ここでは直す部分のえぐれが幅広くなっていたので、パーツのえぐれの大きさにランナーを合わせて切っています。
ランナーの先端はキズに合うようにするのが使いやすい。
えぐれている幅が大きければ上記写真のように回りを少し切り、小さい穴が開いたようなえぐれの場合はランナーを先端を鋭く尖ったようにカット。
切ったランナー先端に接着剤を多めに付けます。
使う接着剤「タミヤセメント」
プラモデル用接着剤
タミヤ「タミヤセメント」
・スチロール樹脂系接着剤
・40㎖
・粘度が高めで少しトロっとした液体、乾燥はやや遅め
ランナー先端に白いキャップのプラモデル用接着剤を少し多めに付け20秒ほど経つとランナーが溶けてきます。
つまようじでランナー先端を触ってみて溶け具合を確認、あまり溶けていなかったら接着剤をちょっと付け足して再度溶けるのを待ちます。
ランナーが溶けてきた状態で削った部分に押し込み付けます。チョットねじ込む感じでグリグリと押し付けた方がプラが溶けているので付きやすい。
手持ちである程度に固まってきたら、ランナーが曲がらないように置いて乾燥させてください。
乾燥時間は接着剤の付けた量にも寄りますが、パーツとランナーが一体化しているくらい固まっていればOKです
3,成形
固まったら余分なところを切り取り、このときパーツにピッタリ合わせて切らないでください。
上記写真はわかりやすいように大きく残してありますが、ほんのちょっと膨らんでいる感じになるようになるまでニッパーで切り取り。
最終的にスティックヤスリで削って整えれば完成です(^^)/
パーツと同じカラーのランナーを使うことで直した部分がわかりづらくなるのが良いですね♪
素組みの状態で飾っていても気になりません(^^♪
さらにキレイにしたいときは、耐水ペーパーの2000番で水磨きや爪をキレイに削るヤスリで整えればキレイに仕上がります。
二度切りにおすすめのニッパー!
二度切りの1回目は今まで使っていたニッパーで構わないですが、2回目は切れ味が良いニッパーがおススメ!
プラモデル用ニッパー
タミヤ
製品シリーズ:タミヤクラフトツールNo.35
・プラモデルのパーツカットに欠かせない精密ニッパーの刃先をより細くて薄くシャープ。
艦船モデルのマストのような細かい部品やランナーとのすき間の狭いパーツカットに威力を発揮。刃先は熟練工の手で丹念に仕上げられ、またグリップ部は握りやすい特殊ゾルコーティング仕上げ。
プラモデル用ニッパー
オーロックス
aurochs(オーロックス)ニッパー
・超極薄に仕上げられた片刃構造のプラスチック切断専用ニッパー。
・薄く繊細に研ぎ出された刃先は通常のニッパーよりも美しくゲートを切断可能。
・切れ味の良い極薄片刃が片方から真っ直ぐ切断することにより プラスチックの白化も少なく切断後のヤスリがけ作業も大幅軽減、作業効率大幅アップ。
プラモデル用ニッパー
ゴットハンド
アルティメットニッパー5.0(カバー付き)
・ゲートカットに特化して切れ味を追求!
・職人による究極の極薄刃の片刃ニッパー!
・白化しにくいから作業効率アップ!
・切れ味がいいので、デザインナイフで削いだような滑らかな切断面を得られ、プラスチックの白化(断面が白くなってしまう現象)を最小限に抑えます。
新しいものや切れ味の良いニッパーで切るのが簡単で失敗の少ない組み立てにつながるので、白化やえぐれが多くなってきたときには買い替えが必要です。
プラモデル組み立て、二度切りのまとめ
今回は「プラモデルの二度切り」の紹介でした。
プラモデルパーツの切り出しには「二度切り」を行った方がパーツをキレイに取り出しやすい。
とくに切れ味の良いニッパーがおススメ!モデラーの方でもプラモデル組み立てにはニッパーを2つ使っている方が多くみられます。
「二度切り」をすることで白化やえぐれを防げるということは少ないと思います。
どちらかというとニッパーに原因があり、長く使って刃の切れ味が弱くなっていることが白化やえぐれを起こす可能性。
なので、ニッパーを新しくするのが失敗を防ぐことにつながります。
もし、白化やえぐれが多くみられるようになったら買い替えのサインかもしれませんので新しい物に変えてみてください。
切れるニッパーとパーツの二度切りを行うことで組み立ても良く仕上がるので、ぜひやってみてください。
ここまで見て頂きありがとうございましたm(_ _)m
何か参考になった事が1つでもあったなら幸いです。
プラガレージ:toshibo
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